Dive into Freenet

P2P匿名情報共有システム Freenet初心者向け利用ガイド
インストール方法と簡単な使い方を解説。

更新日:

はじめに

Freenetに関する日本語情報がほとんどない(あっても情報が古い)ので作ってみました。「とりあえず動けばいいや」っていう人向けの解説です。

本サイトを読めば、

できるようになります。多分。

Windowsを対象にしていますが、共通点が多いのでMacやLinuxの人にもある程度は参考になると思います。

注意!

Freenetを使用して著作物を無断でアップロード/ダウンロードすることは犯罪です。絶対に行ってはいけません。Freenetはあくまで検閲のない自由な情報発信を実現するためのものです。

当サイトは匿名ネットワークを介して行われる違法行為を助長するものではありません。当サイトの情報が、あなたの表現の自由、自由な情報共有のために役立てば幸いです。

Freenetを利用して起きたトラブルに関して当サイト管理人は一切の責任、保証を負いません。ご利用の際は自己責任にてお願いします。

Freenetのインストール

Java実行環境(JRE)のインストール

FreenetはJava製のソフトウェアなので、実行にはJREが必要です。
JREのインストールが済んでいない方は、Java公式ページ(http://java.com/ja/download/)からJREインストーラーをダウンロードし、インストールしてください。

※ JREの有無のチェック(http://java.com/ja/download/installed.jsp

Freenetインストーラーのダウンロード

まず、Freenet公式ページ(https://freenetproject.org/)からFreenetインストーラーをダウンロードします。

Freenetのダウンロードページ

Freenetのインストール

インストーラーを起動し、Freenetのインストールを行います。

1.インストール場所の設定(Installation directory)

ここで、Freenetをインストールする場所を指定します。
Browse」をクリックして、インストール場所を指定してください。

※ デフォルトだと「C:¥Users¥ユーザー名¥AppData¥Local¥Freenet」にインストールされますが、 FreenetはHDDに負荷をかけるので、システムドライブ(Cドライブ)以外の場所にインストールすることをおすすめします。 できれば、Freenet用のHDDを別途用意し、そこへインストールするのが望ましいです。

Freenetのインストーラー画面

2.その他の設定(Additional settings)

Freenetをスタートアップに登録したくない場合は、「Start Freenet on Windows startup」のチェックを外しておきましょう。

3.インストール開始

インストール設定が終わったら、「Install」をクリックしてインストールを開始しましょう。

Freenetのインストーラー画面

Installation finished successfully!」の画面が表示されたら、インストール成功です。

Freenetのインストール成功画面

Freenetの初期設定

インストールが終わったら、次は初期設定を行います。

1.Freenetを起動

スタートメニューの「Start Freenet」をクリックして、Freenetを起動します。

Freenetの起動ショートカット

2.Freenetの管理ページを開く

タスクトレイの「うさぎアイコンFreenetのタスクトレイアイコン」を右クリックして、メニューの「Open Freenet」をクリック。Freenetの管理ページ(http://localhost:8888/)がブラウザで開かれます。

Freenetの起動ショートカット

3.初回設定ウィザードにしたがって設定を行う

セキュリティを手動で設定する」をクリック。

初回設定ウィザード1

環境によっては「ブラウザのセキュリティ勧告」が表示されますが、無視して構いません。

初回設定ウィザード2

「自動更新」はデフォルト(Freenetを自動的に最新に保つ)のままでOKです。
「プラグイン」は「ユニバーサルプラグアンドプレイ(UPnP)を有効にする」のチェックを外してください。

※ UPnPは自動でポート開放を行ってくれる機能ですが、環境によってはうまく動作しません。なので、今回はこの機能を無効にし、手動でポート開放を行うことにします。

(手動でポートを開放する方法がどうしてもわからない場合は、「UPnPを有効にする」にチェックを入れて、自動開放機能がうまく働くことを祈りましょう)

初回設定ウィザード3

第三者との接続」を選択します。

初回設定ウィザード4

標準」を選択します。

初回設定ウィザード5

」を選択します。

初回設定ウィザード6

HDDの空き容量と相談して適当な容量を設定しましょう。「データストア容量」はできるだけ大きくすることをおすすめします。

初回設定ウィザード7

Freenetは帯域幅制限を行うこともできますが、今回は「No」を選択します。

初回設定ウィザード8

「転送レート制限」は自分の回線速度に応じて適切なモノを選択します。

初回設定ウィザード9

初回設定ウィザードはこれで完了です。

4.ポート開放

管理ページの上部メニューの「ステータス」>「インターネット接続」より、「インターネット接続状況ページ」(http://localhost:8888/connectivity/)を開きます。

Freenet管理ページ:TOP

ページ下部の「接続」に表示されている、「Darknet port」と「Opennet port」の2つのUDPポートを開放しましょう。 プロトコルがTCPではなくUDPであることに注意してください。

ポート開放のやり方はルーターの機種によって異なるので説明は割愛します。
ルーターのマニュアルやポート開放ナビあたりを参考に。

(初回設定ウィザードのプラグイン設定にて、「UPnPを有効にする」にチェックを入れた場合は、ポート開放作業は不要です)

Freenet管理ページ:インターネット接続状況

ポートを開放したら、再び「インターネット接続状況ページ」(http://localhost:8888/connectivity/)を開きます。
「UDP Opennet port」の状態が「おそらくポートフォワードされています」に変わっていれば、ポート開放の成功です。

Freenet管理ページ:インターネット接続状況

5.動作確認

ここまでで、Freenetのインストールおよび初期設定は全て終了です。 最後に、Freenetが正常に動作しているかどうかを確認しましょう。

ポートを開放した状態でしばらく(数分〜数時間)Freeenetを起動しっぱなしにしておくと、管理ページ下部にある接続数を表すメーターの数値(この例では70)が徐々に増加していきます。

接続数バー

接続数がある程度増えたら、管理ページにはじめから登録されているフリーサイトのいずれかにアクセスしてみましょう。今回は「Freenet Message System」のフリーサイトにアクセスすることにします。

フリーサイトとは、Freenetの匿名ネットワーク(フリーネット)上に作られたWebサイトのことです。通常のWebサイトが存在するインターネット空間とは独立したネットワーク空間に存在するため、Freenetを稼働していないと、アクセスできません。

接続数バー

通常のWebサイトへのアクセスに比べて、フリーサイトへのアクセスには時間がかかります(数秒〜数分)
しばらく待って、フリーサイトがちゃんと表示されたら、Freenetが正常に動作していると言えます。

接続数バー

6.まとめ

ここまでで、Freenetのインストール・初期設定・動作確認が完了しました。お疲れ様です。 これで、あなたはフリーサイトへ自由にアクセスすることができるようになりました。

Freenetは単体では簡単なネットワーク機能(フリーサイトを見る等)しか提供していません。掲示板などのコミュニケーションツールを利用したい場合は、以下で解説するFMSFrostといったフロントエンドのインストールが必要になります。

FMS(掲示板1)

FMS(Freenet Message System)(フリーサイト)はFreenetの匿名ネットワークを利用した掲示板システムです。スパム・DoS攻撃に耐性を持つように設計されています。

Freenet開発者はFMSの利用を推奨していますが、現状FMSの日本人人口は少なめなようです。

FMSの導入

FMSの導入方法は、Freenet Japanese Wiki(フリーサイト)FMS Introduction(フリーサイト)にて解説されています。

フリーサイトはFreenetを稼働していないとアクセスできません。

FMSのボード

FMS上には様々なボードが存在しますが、手始めに日本人の多い以下のボードを追加すると良いでしょう。

ボード名用途
jp.junk議論・雑談
jp.test投稿テスト
jp.boardsボード告知

ボードのメッセージを取得するのには、しばらく(数分〜数時間)かかります。 また、過去のメッセージををすべて取得するのには、かなり(数週間〜一月)かかります。 FreenetとFMSの両方を起動した状態で気長に待ちましょう。

ボードの一覧は、「Board Maintenance」ページ(http://localhost:8080/boards.htm)に自動的に表示されます。こちらもメッセージの取得と同様に時間がかかります。

日本語ボードの一覧はFMSの「jp.boards」の過去投稿や、まとめフリーサイト(ここでは紹介しません)などにもあります。 「jp.boards」に「ボードの一覧がほしい」という旨のメッセージを書き込めば、親切な誰かが教えてくれることでしょう。

FAQ

Q. なかなかメッセージを取得できない

FMS管理画面(http://localhost:8080)の、Option > Advanceページ(http://localhost:8080/options.htm?mode=2)を開いて、「Freenet Connection」の項目にある「DefaultRequestPriorityClass」を「0 - Emergency」に設定し、画面最下部の「Save」ボタンをクリックして設定を保存したあとに、FMSを再起動してみましょう。

Frost(掲示板2)

FrostはFreenetの匿名ネットワークを利用した掲示板システムです。日本人人口は多いですが、スパム・DoS攻撃に対する耐性が低いという問題点があります。

Frostのダウンロードとインストール

Frost公式ページ(http://jtcfrost.sourceforge.net/)からFrost本体をダウンロードします。

Frost公式ページ

※ ダウンロードが始まらないときは、「frost_2011-03-05.zip」のリンクをブラウザの「新しいタブ」か「新しいウィンドウ」で開いてみてください。

Frost公式ページ

ダウンロードしたzipファイルを適当な場所に展開すればインストール完了です。「frost.bat」を実行してFrostを起動してみましょう。

Frost.zip展開スクショ

Frostの設定

初回起動時にJVMのベンダーに関するお知らせが出ます。「OK」を選択してください。

FrostのJVMベンダーに関する警告ダイアログ

ここも「OK」を選択です。

Frost初回設定

掲示板での投稿時に表示するニックネーム(サイン)を入力してください。ニックネームを使わない匿名での投稿も可能なので、使うつもりがなければ適当で構いません。あとで別のニックネームを新たに作成することもできます。

Frostニックネーム入力画面

これで、初回設定が完了し、Frostのメイン画面が表示されます。

Frostメイン画面

まずは、メニューの「Language」>「Japanese」より、言語を日本語に設定しましょう。

Frost

次は詳細設定です。メニューの「オプション」>「設定」より、詳細設定画面を開きます。

Frost

ニュース(1)」のタブを選択します。

Frost

表示する日数」、「過去に遡ってダウンロードする日数」を「180」程度に、

Message download priority」を「0(最高優先度)」に設定します。

Frost

いつまでたってもメッセージを取得できない場合は、「板の最短更新間隔(分)」を短くして、「同時に更新する板の数」を増やしてみましょう。

フォントも変えてみましょう。「表示」タブを選択し、「Message Body」、「Message List」、「File List」の右側にある「Choose」を選択して好きなフォントに変更します。 メイリオなんか見やすくていいんじゃないでしょうか。

Frost

ボードツリーのフォントは「Board Tree」タブの方で設定します。

Frost

設定はこれで完了です。お疲れ様でした。続いてボードの説明に移ります。

ボード(板)

左上の吹き出しアイコンからボード(板)を追加できます。

Frost

Name」欄にボード名を入力し、「Add Board」をクリックすると、左側のボード一覧に追加されます。

Frost

投稿や閲覧に鍵を用いている「鍵付きボード」を追加する場合は、まず上述の方法で一旦ボードを追加します。 その後、左側のボード一覧からボードを右クリック、「この板の設定」より、ボードの設定画面を表示します。

Frost

そして、「秘密鍵」と「公開鍵」の欄に鍵を入力します。

Frost

Frost上には様々なボードが存在しますが、手始めに日本人の多い以下のボードを追加すると良いでしょう。いずれも鍵なしボードです。

ボード名用途
jp.junk議論・雑談
jp.test投稿テスト
jp.boardsボード告知

ボードのメッセージを取得するのには、しばらく(数分〜数時間)かかります。 また、過去のメッセージををすべて取得するのには、かなり(数週間〜一月)かかります。 FreenetとFrostの両方を起動した状態で気長に待ちましょう。

日本語ボードの一覧はFrostの「jp.boards」の過去投稿や、まとめフリーサイト(ここでは紹介しません)などにあります。「jp.boards」に「ボードの一覧がほしい」という旨のメッセージを書き込めば、親切な誰かが教えてくれることでしょう。

メッセージの閲覧

左側のボード一覧から、メッセージを閲覧したいボードを選択します。メッセージ一覧が表示されたら閲覧したいメッセージの題名をクリックすると、メッセージの内容が表示されます。メッセージの題名をダブルクリックして、別ウィンドウで表示することもできます。

Frost

メッセージの投稿

左側のボード一覧から、メッセージを投稿したいボードを選択します。「開いた封筒」のアイコンをクリックして、新規投稿の作成画面を表示します。

Frost

「ニックネーム」を使うか「匿名」で書き込むかを選択します。通常は匿名で構いません。

Frost

「題名」と「本文」を入力したら、「矢印のついた封筒」アイコンをクリックして、メッセージを投稿します。

Frost

投稿したメッセージはすぐにはアップロードされず、一旦アップロード予定ボックス(Outbox)に追加されます。しばらく(数分〜数時間)すると自動的にアップロードが開始され、完了後、アップロード完了ボックス(Sent)へ移動されます。

Frost

投稿したメッセージがアップロードされ、さらにアップロードの完了したメッセージがボードへ反映されるまでには、しばらく(数分〜数時間)かかるので、FreenetとFrostの両方を起動した状態で気長に待ちましょう。

メッセージの返信

返信したいメッセージを選択してから、「矢印のついた封筒」アイコンをクリックすると、そのメッセージに返信できます。上述の「メッセージの投稿」と同じ要領でメッセージを投稿しましょう。

Frost

ダウンロード/アップロード

最後は、Freenetの匿名ネットワーク(フリーネット)上に存在するファイルをダウンロードしたり、逆にフリーネットへファイルをアップロードする方法について解説します。ファイルのダウンロード/アップロード方法はいくつかありますが、今回は「ブラウザを利用する方法」でいきましょう。

キー

フリーネット上に存在するあらゆるファイルにはキー(ファイルのURLのようなもの、ファイルを一意に表す文字列)が割り当てられています。

ファイルをダウンロードするには、対応するキーを知っていなければなりませんし、自分のアップロードしたファイルを誰かにダウンロードしてもらう場合には、対応するキーを教えてあげる必要があります。

キーの例

CHK@khW-LoKefBsqUqvaH9arfXpO0Bh6oVwQBbQFJ8pjCr8,ESYyqPIAZBhMhcLvk8Jm0wmpwimpx56SyucrFYK1vYM,AAMC--8/photo.png

ダウンロード

まず、ブラウザでFreenetの管理ページ(http://localhost:8888)を開きます。そして、メニューの「ファイル共有」>「ダウンロード」にて、「ダウンロード管理ページ」(http://localhost:8888/downloads/)を開きましょう。

ダウンロード1

「一括ダウンロード」の空欄にダウンロードしたいファイルのキーを貼り付けます。次にダウンロードしたファイルの保存場所を設定しましょう。「ディスクに」を選択してから、「Browse to change...」をクリックし、ダウンロード場所を決定してください。そして、「Download」をクリックしてダウンロードを開始します。

ダウンロード2

Return to queue page」をクリックし、「ダウンロード管理ページ」へ戻ります。

ダウンロード3

ダウンロードするファイルの種類によっては、「Failed downloads: unknown type 〜」というメッセージが表示され、ダウンロードが始まらないことがあります。その際は、「ファイル名の左側のチェックボックス」と、「Yes I want to download potentially unsafe content!」にチェックをいれ、「Restart downloads」をクリックして、ダウンロードを再開しましょう。

ダウンロード4

ダウンロードが開始すると、「In Progress: Downloads」に進捗状況を表すバーなどが表示されます。ファイルのダウンロードには非常に時間がかかる(ファイルサイズにもよるが、数分〜数日、ものによっては一月近く)ので、しばらく放置しましょう。

※ ブラウザでファイルをダウンロードしているわけではないので、ブラウザは終了してしまって構いません。

ダウンロード5 ダウンロード6

ダウンロードが完了すると、「ダウンロードディレクトリへの完了したダウンロード」にファイル名が表示されます。

ダウンロード7

アップロード

続いて、アップロード方法の説明に移ります。ブラウザでFreenetの管理ページ(http://localhost:8888)を開きます。そして、メニューの「ファイル共有」>「ファイルをアップロード」にて、「ファイルアップロードページ」(http://localhost:8888/insertfile/)を開きましょう。

アップロード1

ここでは、「アップロード方法」と「アップロードするファイル」の選択を行います。
アップロード方法ですが、通常は「Insert a canonical key」を選択するのが良いでしょう。「Insert a random, safe key」の方法は、より匿名性が向上しますが、全く同様のファイルをアップロードする場合でもアップロードのたびにキーが変わってしまうため、ファイル共有には都合が悪いです。

次に、アップロードするファイルを選択しましょう。
この例では「C:¥work¥bunny.png」というファイルをアップロードすることにします。「Browse files...」をクリックして、選択を開始します。

アップロード2

この例では「C:¥」内のフォルダ・ファイルの一覧が表示されていますね。「work」をクリックして、「bunny.png」がある「work」フォルダの中に移動します。

アップロード3

「bunny.png」の左側にある「インサート」をクリックして、アップロードを開始しましょう。

アップロード4

アップロードが開始すると、「In Progress: Uploads」にファイル名や進捗状況を表すバーなどが表示されます。ダウンロードと同様にファイルのアップロードにも時間がかかるので、しばらく放置しましょう。

※ ブラウザでファイルをアップロードしているわけではないので、ブラウザは終了してしまって構いません。

アップロード5 アップロード6

アップロードが完了すると、「Completed uploads」にファイル名やキーが表示されます。

アップロード7

ここで、アップロードしたファイルのキーをコピーしておきましょう。
キーを右クリックして、リンクURLをコピーします。

アップロード8

コピーしたリンクURLから余計な部分を消したものがキーになります。

コピーしたリンクURL

http://localhost:8888/CHK@khW-LoKefBsqUqvaH9arfXpO0Bh6oVwQBbQFJ8pjCr8,ESYyqPIAZBhMhcLvk8Jm0wmpwimpx56SyucrFYK1vYM,AAMC--8/bunny.png

キー

CHK@khW-LoKefBsqUqvaH9arfXpO0Bh6oVwQBbQFJ8pjCr8,ESYyqPIAZBhMhcLvk8Jm0wmpwimpx56SyucrFYK1vYM,AAMC--8/bunny.png

あとは、ファイルをダウンロードしてもらいたい人に、このキーを教えてあげましょう。

今のところ、フリーネットにアップロードしたファイルを削除する方法はありません。ただ、ある一定の期間(予測不可能)リクエスト(ダウンロード)されなかったファイルは徐々にダウンロードしづらくなり、やがて消失します。

Freemail

Freemail(フリーサイト)はFreenetの匿名ネットワークを利用した、Eメールシステムです。

Freemailは、Freemailアドレスにのみメールを送信することができます。

Freemailアドレスの例

nanashi@b5zswai7ybkmvcrfddlz5euw3ifzn5z5m3bzdgpucb26mzqvsflq.freemail

Freemailの導入

1.Pluginのインストール

Freemailを利用するには、「Freemail Plugin」と「WebOfTrust(WoT) Plugin」が必要です。まずはこれら2つのプラグインをインストールしましょう。

メニューの「設定」>「プラグイン」より、プラグインページを開きます。

Freemail」を選択して、「ロード」をクリックすると、プラグインのダウンロードとインストールが自動的に始まります。しばらく待ちましょう。

プラグインのインストールが完了すると、Plugin currently loadedの欄に表示されます。

次は、WoT Pluginをインストールします。「WebOfTrust」を選択して、「ロード」をクリックし、しばらく待ちましょう。

プラグインのインストールが完了すると、Plugin currently loadedの欄に表示されます。

2.WoT Identityの作成

Freemailを利用するには、WoT Identity(サイン)が必要なので、ここで作成します。メニューの「Community」>「Own anonymous Identities」より、Identityの管理ページを開きましょう。

Nickname欄にニックネームを入力して、「Create」をクリックします。

HDDのクラッシュやFreenetの再インストールなどに備えて、Insert URI欄のキーをメモ帳などにコピー&ペーストして、安全な場所に保存しておきましょう。このキーはパスワードのようなものです。誰にも教えてはいけません。

Create It」をクリックして、Identityの作成は完了です。

3.WoT Identityの告知

WoT Identityを作成したら、それを告知します。

メニューの「Community」>「Own anonymous Identities」より、Identityの管理ページを開きます。

Introduce」をクリックします。

WoT Pluginでは、Identityを告知するのに「パズル」を使うのですが、この「パズル」をダウンロードするのには時間がかかります。そのため、もしかすると「No puzzles were downloaded yet, sorry. Please give the WoT plugin some time to retrieve puzzles.」というメッセージが表示されるかもしれません。その場合は、パズルのダウンロードが完了するまでしばらく(数分〜数時間)待ちましょう。

パズルのダウンロードが完了したら、パズルを解いて「Submit」をクリックします。10個ほど解けば十分でしょう。ただし、連続してパズルを解いてはいけません。

4.Freemailの設定

最後に、Freemailの設定をしましょう。メニューの「Freemail」>「Login」より、メールアカウントのページを開きます。

メールのパスワードを設定します。

ログインすると、受信ボックスが表示されます。「Welcome to Freemail!」というタイトルのメールが届いているはずなので、それを開きましょう。(届いてない場合は、しばらく待つ)

Freemail Pluginは簡単なWebインターフェースを備えていますので、ブラウザでメールの送受信を行えます。ここでは解説しませんが、Thunderbirdのような外部クライアントソフトを利用することも可能です。

ここからどこへ進むか

自由に読める素晴らしいドキュメントがフリーネット・インターネット上に数多く存在します。

フリーサイト

※ Freenetを稼働していないとアクセスできません。

Emmanuel Goldsteinにて配布されている日本語ドキュメントは特におすすめです。Freenetの基本的な用語や仕組みをわかりやすく解説しているので、一通り目を通しておくと良いでしょう。Freenetterとしての最低限の教養が身につきます。

Webサイト

掲示板(FMS、Frost)

FMSの「jp.junk」やFrostの「jp.junk」には、「高速化」や「RAMDisk化」、「Freenetの設定」などについての有用な書き込みがあります。過去ログを取得して読んでみるのも良いでしょう。